レポート:『スキルアップライド @ GONZO PARK』でした(2016年12月)

今年最後の『スキルアップライド @ GONZO PARK』でした。

スキルアップライドは、コースを巡りながら参加者それぞれの課題を見つけ練習していくレッスン。
GONZO PARKさんのようなパークでは、同じ課題を何度も反復練習できるので、こうしたスキルを上げていく練習をするにはとても良いのです。

会場となったGONZO PARKさんの情報はこちらから
[ GONZO PARK ]

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当日の朝9時からは「はじめてのゴンゾー」の講師を務めさせていただきました。
「はじめてのゴンゾー」は、開場前の誰もいないGONZO PARKで基本的な走り方や安全に走るための具体的なレッスンなどを行います。
初心者レッスンとしてもご利用いただけますね。
開場前なので、他の利用者に遠慮しなくていいのもいいですね。

ただ、この日はスキルアップライドにも参加される方以外では参加者がいなかったので・・・内容はスキルアップライドに準じました(笑)スキルアップライドの予習ですね。

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さて、スキルアップライドです。

この日は午前の部のみの開催となりました。
午後の部は参加者いなかったんですよねー・・・。告知がんばろー。

スキルアップライドでは、それぞれの動作のチェックや上達するためにどうしたらいいのかを伝え、練習していきます。

最初に自転車に乗らないで準備運動をするのですが、この時にも自転車に乗った時の動き等のつながりなどを説明していきます。
身体動作がそのまま操作に結びつく自転車のような乗り物は、まず自分の体がどうなっているのかをつかむことが大切ですしね。そのためには自転車に乗っていない方がわかりやすいこともあります。

 

その後、今度は自転車に乗っての準備運動兼ねてフラットでのスラローム。
この時に身体と自転車の位置関係について確認し、感覚を覚えていくようにします。
そういえば、僕はこのスラロームの時に外側の足を下げて走るのを必ずやってもらうのですが、それはペダルに体重を乗せて曲がる・走ることを実感してもらうため。なので、内側の足をペダルから離してもらったりもします。要するにペダルへの荷重というやつです。
外側のペダルに乗ることを覚えると、両足を乗せてペダルの位置が変わってもペダルに体重を乗せている感覚がわかるんじゃないかなと考えています。

横の次は、縦の動作。

GONZO PARK名物!?「モジュールパンプ(名称:P-RIDE)」です。
このパンプ、なんとGONZO PARKさんで注文&購入できます。
個人で持つには保管場所に困りそうですが(笑)

僕のレッスンでは、身体を大きく使ってコブの山を乗り越えていく練習をします。
これは、よりスピードが速くなった時や、コブの高さが高くなった時に、手足の曲げ伸ばしだけでは対応できなくなるためですね。手足の発生源?である胴体が動くことで、こうした路面角度の変化による影響を少なくしようという考えです。
もう一つは、身体を高い場所から落とす力を下り面(バックサイド)に伝え、加速に利用しようという練習も兼ねてます。というかこっちの方が主な目的ですけどね。

ジャンプなどを覚えていく上で大切なのは浮くことではなく安全に着地することですよね。
ですからバックサイドに合わせられるというのはとても大切だと考えています。

で、そのバックサイドを意識することと、その動作を覚えたら、実際にコースへ。

こちらは「はじめてのゴンゾー」時の「本コース後半」。
実際の土のコースで身体の動きの反復です。
さらにこの後には不規則な路面変化に対して体を合わせていく練習ができます。

スキルアップライドでは、本コースはちょっと遠慮して、トレイルコースから。

まず内回りの小さいコブから体を慣らしていきます。

たいていの方は、最終的にはジャンプにつながるように練習を進めていきますので、慣れてきたら外回りの大きめの方へと移ります。

最初から飛んだりせず、一つ一つのバックサイドをちゃんと捉えていくところから始めます。
これできると、ペダリングが要らなくなってくるので、意識は全て身体の上下動だけに注ぐことができますしね。

バックサイドへの動作処理が安定したら、ちょっとだけ前輪だけを浮かせてみます。
この時に自転車を持ち上げるのではなく、自分の身体が飛ばない時よりもちょっとだけ高く位置するように伸び上がるように意識するといいのですが・・・ハンドル持っちゃうんですよね。
この後に、バックサイドを捉えるのもやっぱり大事です。

で、安定してきたら、跳びやすそうなところからジャンプにチャレンジ。
リップ(飛び出し面)に押し返されないように。
自分で後ろに引っ張らないように。
自分がバックサイドに上から飛び込んでいくように。

すでに跳べる人は、いろんなジャンプにも挑戦。
この日は、低く速く飛ぶジャンプを課題としました。

こちらはこの隣にあるでっかいジャンプにも挑戦を始めました。
なかなか手強いジャンプ(まず入り口からして手強い)なのですが、すでに一つ目は跳べるようになりました。本人の努力の成果です(笑)
で、いろんな形式のジャンプを飛ぶことで、体の動きに余裕が出てくるんじゃないかと思い、ふわっと飛ぶジャンプ、スピードのあるジャンプなどを練習してもらったというわけです。

スキルアップライドでは、当然コーナー練習もします。
この日も「スラロームB」を使ってバンクコーナー練習しました。
バンクコーナー練習では、僕がひとりひとりの前や後ろを走りながらラインを確かめてもらったりライディングをチェックしたり。
入る前には、どうしてそうなるのか、その動作の意味は何かなどのレクチャーもします。
コーナーというのは、様々な要素が絡み合うので一言で説明するのがとても難しいですね。
ただ指示はできるだけ簡潔な言葉で出すようにしています。
最初にレクチャーするのもそのせいですね。単語と説明を結びつけておく作業です。

そして自分もずっと走っているのでこのバンクの写真はありません(笑)

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最後にはまたトレイルジャンプでおさらいをして終了。
参加された方々はそれぞれに個性があって、それを見極めながら進めるのも僕の役割ですね。
とっても慎重な方や、どんどん先に進みたい人。あとそれまでのスポーツ歴などによる癖のようなものもあります。
僕が開催するスクールやレッスンに少人数で行うものが多いのは、そうしたひとりひとりの個性に向き合いながら進めたいから。

スキルアップライドは、また来年も同じように開催します。
日程決まり受付準備が済んだらまたおしらせしますね。

ではでは。