表現と進むこと

昔々の話ですが、僕のデモを見ていた人がデモ終了後に「お客さんの前でイスに座らない方がいいよ」って教えてくれました。つまり観客を前に休憩しているように見えたのが良くない、ということかな、と。
その人、舞台関係のひとかな?ってなんとなく思ってから、舞台、演劇、ダンスというものに興味をもってたんだと思う。
ホントにその人がその方面の方かはわからないのにあれこれを想像して、それに興味を持つというのもどうかとは思いますけどね。

『たじみ街ダンス』からもう1ヶ月以上が経ちました。
今も時々思い返してはいろいろと考えています。

表現をするという事に対して深く気付かされることの多い機会でした。
今回の稽古中、面白く感じたのは「表現を丸投げする」という事。
自分の中で完結させない。とでもいえばいいでしょうか。

サーカス芸的なパフォーマーとして、またライディングのコーチ役として人前に出る僕にとってはあまり馴染む感覚ではありません。
やはり、これまでの習いとしてこちらの思ったような反応を引きだしてやろうとする意図がありますし、またそれを求められているという事も理解しているからです。

また、随分と前から自転車のパフォーマンスを別の場所で使えないかと考えていて、いろいろとやってみたり、本を読んだりもしてきましたが、なかなか・・・。
自転車では基本的に手足の位置が決まっているという制約。これを逆手にとるにはどうしたら良いのか?とか。

まあ、そんなこんなで「大道芸」としての出番を準備しています。
ジャグリングも他のネタもない、自転車の大道芸。どうやって見せるか、どうやって興味を持ってもらうか、そういうことの集大成になりそうです。
まずは4月の多治見市陶器まつりにてデビュー。はてさて。

下は最近見つけた本。
即興術—シアターゲームによる俳優トレーニング
邦題は上の通りですが、内容は子供や初めての人への教育書かな。原書はかなり古い本らしいですが、読むまで知りませんでした。
グループワーク、伝えること、なにより自分の表現力のお勉強中に。。。
昨年と今年のダンスワークショップをいろいろ思い出しながら読んでいます。
即興術

まあ、最近はこんな具合で。。。
いろいろ迷ったりぶち当たったりしますが、なんとか進んでいこうと思います。