雑記:基礎的な動きに求める事

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※写真と本編は関係ありません・・・。

たまには、自転車のテクニックについて書いてみます。
以前にも何回も書いている内容ですけどね。
今回は長いしクドイですよ(笑)

先日のトレイルストアさんでのスクールは『脱初心者』で請負っておりましたが、あえて基礎的な動きから始めさせていただき、途中からそれぞれの課題を設定し練習してもらう形としました。

理由は、
・参加された方のテクニック習熟度にバラつきがあったこと。
・上達を阻害する理由の多くには、基礎的な動きでの誤解があると考えている
の2つがありました。

ここで僕の言う『基礎的な動き』とは
・ジャックナイフ(後輪上げ)
・フロントリフト(前輪上げ)
・ホッピング(両輪上げ)

あ、あと最初に『8の字ターン』もしましたが、これはウォーミングアップ兼ねての事なので割愛。ただ、これもとても役に立つんですよ。

『基礎的な動き』の課題では、上げたいタイヤに身体を預け(加重)てからそれを反対のタイヤに身体を預ける(抜く)ことで自転車を動かす事としました。
ホッピングの場合は両方に均等に『加重』し『抜く』ことで自転車に対しての身体の位置を知ったり感じられる訳です。

少し面倒なのは、これらのテクニックは違う動作をしても出来る事です。
そして、それらが間違いなわけでもありません。

「車輪を上げる」という目的であれば、どんな上げ方をしても良いのですし、ある目的の動作につなげる為には他の動き方が理に適っている場合もあります。

ただし、テクニックに伸び悩みのある人は、この『基礎的な動き』で覚えられる『加重』『抜く』などに個々のクセが強く出ていたり、それぞれの自転車に対して効率的ではない所に身体を動かすクセが強い事が多いようです。

クセ自体は悪い事ではありません。
クセは骨格・筋力、自転車との相性によってどうしても出てくるものです。

発展する為の『基礎』という観点からすると、それぞれの動作に連続性(次の動作の為に身体をどこに移動させてどのように加重しておくかというような事)を持たせたいですし、その為の自分の体がどこにあるのか、どこへ力を向けているのかを知る(感じる)練習であると考えています。

クセよって、次の動作への連続性が断たれたりすることがあれば、そこについては多少修正が必要だと考えていますし、その為の基礎動作の再確認となります。

長々と書きましたが、基礎的な動きの中で覚える事は
・それぞれのタイヤに身体を預けて抜く
という一点です。
それをどのようにしたら効果的に身体が預けられるのか、
そこからどうやって身体の動作から生まれた力を伝えるのか、
などをスクールでは伝えられればと考えています。

基礎的な動きの意味を理解する事、そして自分の体が自転車のどこにあるのかを感じ、どこへ動けば自転車がどう動く、を知るキッカケとしても基礎的な動きを再チェックすることはいいのではないかなと思っていますよ。

参考までにちょっと前に作ったジャックナイフについての動画をどうぞ。