レポート:『親子で補助輪はずしの猛特訓』(多治見市体育協会)でした

3/18(土)は多治見市体育協会さん主催の『親子で補助輪はずしの猛特訓!』でした。

なんだかとても名前に勢いがある感じなのですが、これには理由があります。
この講座に参加しそうな年齢の子どもたちは、一度にあまり長い時間は練習できません。
なので、帰ってからも練習できるように保護者の方と一緒に練習してその感触を覚えていってもらおうという意図があるわけです。

今回は2クラスで計11名。年齢は4歳から小学2年生。
気の散りやすい年代でもあるので、どうやって練習を進めようかなぁって考えます。

とりあえず、最初の自己紹介で「こういうことをしている人ですよ〜」とちょっとウィリーなんかをしてみます。『つかみ』というやつです(笑)
これで僕自身に興味を持ってくれればしめたもの。

僕の教え方の根本は「自転車と一緒に前に進む」こと。見方を変えると「(自転車に任せずに)自分が前に出る」ことです。
で、最初に『立ち幅跳び』。準備運動と、『できること』をすることで『やる気』を引き出すことを目的にしています。

その後、自転車のハンドルグリップを持って、横に立って押して進む練習。

これで自転車の左右どっちに立っても大丈夫かを確認。この時に自転車を「持ち上げてしまう」ようにバランスを修正する子は、意識がその場に残りやすい(下を見たり進みながらバランスを修正することが意識にない)ので、その後の練習の時に気をつけるようにします。

 

次にペダルを外した自転車にまたがり、両足で地面を蹴って進む練習。
最初は50cmくらいが目標ですね。
この時、片足づつ交互の練習でもいいのですが、片足づつだとお尻がサドルに乗らず、歩いてしまう子がいるんです。そうすると普通に歩いてるのとあまり変わりません。両足で地面を蹴れば必ず両足が地面から浮くので、必ず自転車に乗って進むことになります。

上の写真では、スタートする時の姿勢とその後に身体を伸ばす(意識を向ける)方向の説明をしているところ。とにかく前に前に。

そして、今回は新たに『スロープ(スロープ)』を導入してみました。ただし高さは10cm。

下り坂で練習すると自転車が進んでくれるのでスタート時のふらつきや、バランスを取りなおすのにはいいのですが、下り坂が急だったり長く続いたりするとスピードが上がって恐怖感を覚えたり、転倒して怖くなってしまう子もいます。
じゃ、スタートの不安定な時だけでもってことで、手持ちのキッズ用スロープを用意してみました。。

これはペダルを外しての練習でも、ペダルをつけてからの練習でも利用しました。
スタート時の加速や、ペダルを踏み込んだ時に左右のバランスが崩れたりするのを軽減してくれます。

で、3mほど先の地面に線を引き、そこを目標としてなんどもスタート練習。
目標に顔を向けてもらえるように保護者の方に立ってもらったり。

長く走る練習に入ると、スタート台だけの勢いでは足りないので、昔ながらの「手押し」が必要になります。
僕はここ数年自転車ではなく背中を押してあげることを推奨しています。自転車のバランスは子ども自身がとってくれるようにね。
この『手押し』から保護者の方も本格的に参加。
手で押す感じやお子さまの挙動などを一緒に感じてもらいます。

この日の講習はとても手応えがあり、一人で乗れるようになった子も何名か。
中には前にも参加してくれた子なども。
サポートがあれば進めるようになった子や、ちょっと足踏みしちゃった子なども当然います。

みんな覚える速度は違うし、体の成長度や運動の経験などにもよるので、すぐに乗れないからといって焦ることはありませんね。
それぞれのタイミングに合わせ、この日の講習でのことを思い出してまた練習してみてもらえたらいいなと思います。

参加の皆さんありがとうございました。

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今回のアシスタント&写真はマーキーさん。ありがとうございました。

また多治見市体育協会さんもいつもありがとうございます。
体育協会さんとは、ひょんなことから知り合って、いつの間にか長い付き合いですね笑
また補助輪以外のこともできるといいなぁって話をしています。

こうした『補助輪はずし講習』は定期的に開催する予定です。(よね?体育協会さん 笑)
また開催のご要望などありましたらお気軽にお問い合わせくださいませ。

ではでは。