レポート:寺子屋でした(2017年8月)

8月の寺子屋でした。

気温はそれほどでもないけど蒸し暑かったので、休憩多めのレッスンとなりました。

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『寺子屋』の朝は『マウンテンバイクドリル』から始まります。

マウンテンバイクドリルは、みんなでいろんな課題にチャレンジしながらマウンテンバイクのコントロール上達を目指すスクール。
この日は初めての方もいたので、僕なりのスタンダードプラン?になりました。

最初は障害物を踏み越えていくドリル。
上の写真はまだ途中で、この後どんどん一本橋やらガタガタやらを追加してどんどん長くなっていきます。
最終的に一本橋は垂木(幅4cm)まで狭くなりました(笑)

この時に、初めての方には姿勢について幾つかのレクチャーをし、バランスの撮り方を覚えてもらいます。

次にブレーキングドリフト。
芝が荒れてしまう&後輪を安定して滑らせるため、板敷き&水まきして気持ちよく滑ります。

最初は、ただ真っ直ぐのまま後輪フルブレーキ。
何もしなければ、そのまま真っ直ぐ進みます。
始めて間もない方や、力の弱い方などは、この後輪ブレーキを思い切りかけて後輪後輪ロックができないことがあるので、まずは全力で握ることを覚えてもらったり。
(※ 実際の山道では、後輪をブレーキで滑らせる行為は地面を削り山を荒らしてしまうので行いません。スキル習得の練習として行っています)

慣れたら、後輪ロックした状態からターンをします。

この練習の目的は『後輪を横に流す』ことではなく、後輪が滑ってる状態でも『自分と前輪』の方向を変えてやることで自転車の方向が変わる=ターンを覚えることです。
写真の奥にポツンと置いてあるパイロンは、ターンする時に顔を向けるための目印。
すでに出来る(つもりだった)人も、この目印を置くことで確実に顔が曲がる方向に向くようになり、安定&スムーズに曲がるようになりました。

ただまあ、実際に山道だと見ちゃいけないものを見ちゃうのでそっちに行っちゃうんですよねー。コーナーの外とか、木とか石とか。
見るのは自分が通るラインですからね。

そのあと『ターン練習』(写真なし)、キッカケを使ったフロントリフトなどしてドリルは終了。

一時間で4課題。だいたいこんなパターンです。

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さて、個別レッスン。

個別レッスンは、それぞれの目的に合わせて個別に練習をするレッスン。
例えば「ウィリーがしたい」という目的があったら、ウィリーができるようになるように一直線に練習します。
『山の走り方が上手になりたい』だったらターン練習とか。
でも、長時間一つの目的だけ練習していると、たいていの方は飽きるので(笑)、途中で他に興味あることも練習したりする方が大ですね。もちろんそれでオッケーです。

今回は、常連さんばかり少人数での開催となりました。

ジャックナイフターン練習中。

最初に、ハンドル真っ直ぐから後輪を浮かせる時に頭を伸ばす位置で後輪を『ずらす』ことの復習。
その後に、ゆるいターンからのジャックナイフターン。
置いてあるパイロンはターンの目印です。
ターン(コーナリング)することで前輪と後輪の間にできる角度差を、後輪を浮かせて前輪の角度に揃えて着地。要するにまっすぐに戻る。

ドリルでもやった『後輪ロックターン』や普段から推奨している『8の字』でも使う『前輪と上半身の方向を揃えて動く』が、ここでも生きてきます。

すでにずいぶん練習されていたようで、動作を確認しながらスイスイ習得されていました。

こちらは斜面を使ったフローティングターン(前輪を浮かして走りながらターン)。
これ実はバニーホップ180(飛び上がって180度回転)の練習です。

バニホ180ができない理由はいろいろとありますが、一番多いのは身体の回転が足りないことです。ハンドル(自転車)持っているのでそうそう180度は回れません。
で、まずはフローティングターンで、身体と自転車をちゃんと回転させる練習をするわけです。

この日の課題となったのは『顔と前輪の角度』にズレを作る。
距離にして『たった30cmくらいのズレ(受講者・談)』ですが、このズレを意識するかしないかで全然違う結果に なります↓

顔の角度や向き、位置というのは、上半身の移動・回転を誘導するので、とても大切なんですよ。
だから、僕は『顔をどうする』という説明をよくするわけです。

で、あとちょっとってところまでできたので、あとは着地の練習としてフェイキー(後退)のバリエーションをあれこれ。

いいところまで行ったので、あとは自習でできるようになると思います。

ジャンプの練習も。(写真は僕だけど。。。)

ジャンプ台を使い切る=最後まで後輪を走らせて飛びたいというご要望。

ジャンプ飛びはじめた頃は特に、後輪がまだ『飛び出し面=リップ』の途中にあるのに飛び上がってしまうことがあります。つまり前輪が飛び出すタイミングでホッピングしてしまうということですね。
ジャンプ面を全部走りきって飛べるようになると、安定しますし大きなジャンプも飛べるようになります。

で、まずは『ジャンプにまかせて飛ぶ』『タイミング合わせるだけで飛ぶ』感じの練習。
ただし、何もせずそのまま突っ込んだら後輪跳ねあげられて痛い目にあいます。。。

この方は、キッカケ板で前輪・後輪の順にタイヤを当てて飛ぶ復習から。
特に前輪が浮いた後後輪を走らせることを意識してもらいます。

その後、ジャンプ台で。
ジャンプ台で『タイミング合わせて飛ぶ』とこんな感じかなぁと↓↓

『後輪がジャンプ台を走りきって飛び出すタイミングと、カラダの飛び出すタイミングを合わせる』感じ。
飛んだ時に身体がリラックスしているのが理想ですね。
ちなみにこれは平地着地なので、着地衝撃に備えて身体がちょっと後ろ目で飛んでますね。

ホッピングっぽくなってしまう時は、ジャンプ台で押し上げられる前輪の動きを、腕を曲げて吸収していることが多いです。
すると『身体』の高さが変わらないので、『飛ぶ=身体も高いところにいく』ためには曲げた腕(と脚)を伸ばして跳ぶ=ホッピングの動きになってしまうわけです。
ギャップを腕や足の曲げ伸ばしで潰す意識が強いとこういう感じになりやすいです。

理想は、前輪が上がるのに合わせて自分のカラダも上がっていく。
そして、後輪が飛び出すタイミングとカラダの上がりきるタイミングがぴったり合うのが理想。
普段からカラダ自体を上下に動かしてギャップを越えることを覚えると良いかなと思います。

随分と練習され、後輪もしっかり走るようになりましたが、着地の衝撃で随分疲れてしまったようです(笑)

寺子屋の終盤ではよく見る光景 ↑ (笑)

最初の目的練習で疲れてしまったので、なんでもない小さなセクションを作って遊びます。
これはドロップオフ練習用に作った段差ですが、なぜかみんなで階段登りをすることに。

まぁちょっとしたことでも自転車に乗ってクリアできるだけで嬉しいですね、ってことで(笑)

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ということで、ザーッとこの日の寺子屋の主だったことを解説してしまいました。

次回寺子屋は「9/3(日)」です。ちょっと近いですけどね。
『寺子屋のページ』

まったく初めての方でも参加していただけますので、ぜひどうぞ。

ではでは。