レポート:寺子屋でしたよ(2017年12月)

遅くなりましたが、先の日曜は寺子屋。
そのレポートです。

寺子屋には、

  • みんなで同じ課題にチャレンジする『マウンテンバイクドリル』(9:00~10:00)
  • 少人数でそれぞれにやりたいことに取り組む『個別レッスン』(午前の部・午後の部)

の二種類があります。
ドリル参加してそのまま個別レッスンって方もいますね。
お好きなように利用していただければと思います。

あ、ちなみにこの喜多緑地の利用については、許可申請して使用しています。
また、参加者の写真については申込時に使用の可否を選んでいただいていますので、その辺りに気なる方もご安心を。

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で、朝イチの『マウンテンバイクドリル』です。
毎回、内容は違いますが、今回は『障害物一本橋』『スラローム』『急坂登り』でお送りしました。普段はもう一種類くらいあるんだけど、この日は一つ一つをこってりと。

障害物一本橋は、割とレギュラーな課題。毎回並べ方なんかは変わりますけど。
今回はストレートに、ただし段差を大きくしたりして「物事に動じずまっすぐ進む」を練習です。
後から、登りスラロームを追加したり、加速区間に制限を設けるなどしていきました。

パイロンスラロームは、ちょっとした広場で遊べる定番。
単純だけど、極めようとするといくらでもすることが出てくる奥の深いドリル。体をどう動かすとどう曲がるか、どうすると安定するのかなどの解説とそれを踏まえながらの実施。
タイムも測ったりしましたよ。

最後に急坂登り。
最初は助走を長く、だんだん短くしていきます。
まぁ、助走も長けりゃいいってわけじゃないんですけどね。

その辺りの説明と、体の位置、ペダルを踏む方向など体験してもらいました。登れてよかった(笑)

この日の『マウンテンバイクドリル』はこんな感じでした。

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さて個別レッスンです。
それぞれやりたいことを練習する『個別レッスン』
要望に応じて、障害物や練習器具などを用意しています。
今回も、参加した皆さんそれぞれにいろんなことを練習しました。
その中から抜粋して幾つか紹介。

ずっと参加されてる方ですが、自転車乗り換えでジャックナイフから復習です。
ジャックナイフ:YouTube “okp channel”
僕の場合、すべてのテクニックはジャックナイフから(笑)
身体の前後動の要素がたくさん詰まってるし、成功確率が高いのもポイント高いです。

フロントリフトもテクニックを覚えていく初期に練習すること。

これは目標に応じて練習方法が変わるんですが、目標をジャンプに設定して練習する場合は『キッカケ板』を利用したマニュアル(コギを使わない座らないウィリーみたいなの)で練習することが多いです。
前輪が板に当たる前の身体の位置と予備動作、そこからハンドルを「身体のどこ」で「どっちに引く」などを練習です。

慣れてくれば、ここから後輪もキッカケ板に当てて飛ぶ小さなジャンプの練習などにつなげます。
動作だけではなく、対象(=板)に対してタイミングを合わせたり、前輪→後輪のタイミングのズレも意識したりと、やることは詰まってますが、徐々に慣れていき、動作が一つの流れになるように頑張りましょう。

あ、その前にホッピングの練習も必要ですが、まあ並行練習でもいいのかな、と。
ホッピング:YouTube “okp channel”

やっぱり人気のウィリー。
途中「コギあげってこんなに楽なんですね!」と言っていただいて嬉しかったです。

動作とそのタイミング、ペダルを踏む方向、顔の向き、そんなことに意識を向けつつ練習。
あとは自習で十分できるようになると思います。

そうそうコギあげといえば・・・

トライアルバイクの場合、全長が長いため(そしてジオメトリが特殊なため)コギあげ時にもちょっと癖が出るものがあります。
で、その癖に慣れるためと、腰の位置を覚えるために「立ちコギウィリー」を課題にしてみました。
前輪を上げ、ペダリングで腰の位置がぶれない位置を探る感じです。
前輪上げすぎるとひっくり返ってしまうので、できるだけ低く、でもバランスの取れる位置を探るのがコツといえばコツ。
ちょっと慣れが必要ですが、どこでもできる練習ですのでこまめにやってみてください。

段差に登る二種。

前輪をコギあげて前輪を段差に乗せ、そこから後輪を当てないように登りたいという要望。
前輪の置く位置とその時の顔の位置と向き、そこからの伸びる方向などが要点ですね。
『前輪が段差に乗る&上から顔で押さえる→身体伸びる』の2動作が理想。
『前輪置く→前輪潰す→身体伸びる』の3動作だと、身体が伸びる(後輪が浮く)までに時間がかかり、その間に自転車が進むので後輪が段差に当たってしまいます。
なのでコギ上げと身体の動きの方向が大切になります。

ウィリージャンプは、初?の30cmへのチャレンジ。
前輪あげて飛ぶ!のあと、段差の上=乗る場所を見下ろすように意識することで、身体は上まで飛んでいきます。
成長中の身体にありがちな、前輪を上げる時に背中が後ろへ倒れてしまう癖も、最初から段差の乗る場所を意識していくことで、若干改善も見られました。

最後にはちゃんと登るところまで到達。拍手。

ちょっと珍しい目標。

横から段差に向かって侵入し、前輪を段差に乗せる→ジャックナイフターンで後輪も登るを一連の動きで。
前輪を段差の上に載せると、当然前輪の高さが上がるわけで、そこからジャックナイフターンに持ち込もうとすると平地での場合よりもより大きく前輪(接地点)に乗る必要があります。

また、後輪を運ぶことだけ考えると、体は段差の下に残ってしまい、乗ったとしても落ちてしまうということもあるので注意ですね。こちらの方はこれまでにジャックナイフターンみっちりやってるのでその心配はなかったですが(笑)

あといろいろコツを詰め込んで、完成。よくできました。
このあと他のこともいろいろとチャレンジしてましたよ。

午後の部の最後には、板で作った山を使って後輪をプッシュする練習。

せっかく作ったのにあんまり活用することができなくて悔しかったので(笑)
動作説明と実践の往復、そして感覚の習得。
基本的に僕のレッスンではこの流れが定番です。

自転車のコントロールというのは、そのほとんどが身体の動作(姿勢の変化・身体の方向転換と移動)によって行うものです。
ですから、自分の身体の動きを「どう動くとどう感じるのか」、反対に「どう感じるとどう動いているのか」、そして「どう動かした時にどのように力が伝わるのか」を普段からちょっと気にしておくといいのかなぁと思ったりします。

自転車に乗ってる時も、自分がどう動いた結果自転車がどう動く、といった感じに考えてると、ちょっとその辺で乗るだけでも面白いと思うんですよねー。
で、それをするには、いろんなことをいろんな動作で試してみたりできるようになったりすると、ぐっと動作の範囲とバリエーション、感覚が拡がって、より楽しく乗れるんじゃないかなぁと。
まぁ僕がそういうのが面白くてずっと自転車に乗っているってだけですけどね(笑)

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ということで、またまた長くなりましたが、こんな感じの寺子屋でした。

月に一回開催している寺子屋です。
来年一月はまだ日程が決まってません・・・。
おそらく第二か第三日曜。
また改めておしらせします。

[更新 2017.12.14 18:35 ]
2018年1月の寺子屋は[ 1/21(日) ]に開催です。
→寺子屋のページ

ではでは。