レポート:『親子でチャレンジ!自転車補助輪はずし教室』 in 立川市子ども未来センターでした

先週土曜(3/17)は、ブリジストンサイクルさん提供の『親子でチャレンジ!自転車補助輪はずし教室』でした。
場所は立川市子ども未来センター。運営に『たちかわ創造舎』さん。
僕は補助輪はずしの講師として赴任。

2月の募集開始すぐに予定していた2クラス計20組分の予約がいっぱい。その後午前の部を増設したもののこれもすぐにいっぱいになったと聞いて、ひょっとして期待値がとても高いんじゃないかと緊張してしまいました。

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最初は自己紹介がてらのミニショーで開始。

最初は「なにやってるんだろ?」的な受講生諸君を無理矢理にでもこっちのペースに引き込む(笑)
なにも知らない子ども達に少しでも自転車すごい!乗りたい!って思ってもらえたらしめたもの。

また、この日はゲストコーチにソウルオリンピック個人ロード代表・鈴木光広(ブリヂストンサイクル)さんもご一緒。

最初にご紹介させていただきました。

さて実践。
自転車は補助輪もペダルもはずした状態でスタート。
今回、自転車の貸し出しやこうした作業はブリヂストンサイクルさんが全て行ってくださいました。親切。

最初は自転車に乗らず、自転車の横に立って押しながら会場をぐるっと一周。
準備運動を兼ねて、自転車は進みながら方向を変えるものなんだよーって感じてもらいます。

ここで「こんなの簡単だよー!」っていう子もいたけど、それが狙い。『簡単なこと』の体験の積み重ねの先に自転車に乗るっていう目的が待ってます。

次に自転車にまたがって「だるまさんがころんだ」。

これはゲームとして前に進むことを動機付けて、自分から前に出るということをやってもらっているわけです。
あと、子ども達が少しでも積極的に参加する気になってもらえたらいいな、と最初に持ってきています。

トコトコと自転車にまたがって進むことができたら、今度は勢いをつけて前に進めるように両足キックジャンプの練習。

続けて、連続ジャンプや、片足交互ジャンプなども。

できるだけ遠くに進むためにどうしたらいいのか?を体験します。

で、この動きを自転車の上で。

スタートスロープを使って前に出る勢いを補助。
できるだけ長い時間足を離したまま進めるように練習します。
地面から足を離していても大丈夫であれば、ペダルに足を乗せる時も余裕を持ってできるからですね。

さて、ここから保護者さんが本格的に参入です。

背中とハンドルグリップに手を添え、自転車がスムーズに進むように補助。
ぎゅっと握るのではなく、コントロールの主体はお子さんに、背中に置いた手で左右をコントロールしてあげるような感じ。

近いところに踏んづけても構わない目標(写真の白い四角)を置いたりすると、一回一回が成功なのか本人もわかります。
避けるよりも簡単ですし、自然と目線を『自分の行先』に向けるようになります。
だんだんその目標を遠くにしていったりするのもゲーム感あっていいですね。

いよいよペダルをつけます。
ブリヂストンサイクルのスタッフさんが作業をしてくれてる間に、保護者さん向けペダルの付け外し教室。
自転車のペダルは左右でネジの方向が違うという説明と、どうやったら手早く付けられるのかなどを説明。
帰宅後の練習でも付けたりはずしたりできるよう、みなさん熱心に聞いてくださいました。

最後にペダルをつけた状態でスロープスタート。

保護者さんに変わって鈴木さんや僕が補助したりもさせてもらいました。
でも、中には「知らない人では嫌だ」というお子さんもいて、実際代わってみても体が硬くなってしまったりするので、やっぱり安心感というのは大切な要素なんだなぁと思います。

全てのプログラムを終えた後、修了証の授与。

一人一人に鈴木さんから。

この日、乗れるようになった子ももうちょっとの子もいましたが、みんな本当に頑張りました。
保護者のみなさん、あとはよろしくお願いいたしますね。

改めてご参加の皆さん、ありがとうございました。

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これらのプログラムの組み立てや詳細は僕が考案しています。
趣旨としては『怖い』と感じる原因を一つ一つ克服して取り除いていくこと。
そして乗ること乗れることが楽しいと思ってもらえること。

子どもの成長(自転車に乗るスキルの習得)は、本当に一人一人によってその速さや習得していくものに違いがあり、この日に行ったプログラムが最善ではない子もいると思います。
できる限り、それぞれの保護者さんに直接個別のアドバイスを送るようにしていましたが、なかなか行き届かなかったかもしれません。
もしこの日の講習を受けられて、このブログを見てくださっている方がいましたら、ご質問などいただければお答えするようにします。

人間は自らの経験で子どもの能力や習得度をはかるところがありますが、ご自身の子どもとはいえそこはやはり別人なので、何ができていて、何ができていないのか。何がわかっていて、何がわかっていないのか、というのは注意深く観察し推測するしかありません。

たとえ世の中で「こうすれば良い」と言われていることでも、それが決して全ての子に当てはまるわけではないです。

僕自身は、全てのスキル・感覚はジグソーパズルのようなものであり、そのピースを埋めていく作業だと思っています。お子さんによっては、そのピースは大人が作らないとならないものかもしれません。
それらは優劣ではなく、親のせいでもなく、一つの性質であると思いますので、周りと比べて焦ったりすることなくじっくり取り組んでいただければと思っています。

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最後になりましたが、今回お招きいただいたブリヂストンサイクルさん、運営のたちかわ創造舎さん、立川市子ども未来センターさん、ありがとうございました。
また、ご機会があればぜひ。

ではでは。