レポート:『寺子屋』でした(2018年12月の回)

12月の『寺子屋』のレポートです。
ちょっと遅くなってしまいました。

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寺子屋の朝は『マウンテンバイクドリル』から。

MTBドリルの最初は一本橋

今回は最初に一本橋&段差からはじめました。
最初はシンプルに設定し、だんだんと障害を増やしていきます。
段差越えた後にまた一本橋を置いてあるのがミソ。

ある程度の高さ(上の写真くらい=10cm)の段差は『踏み越えて』いけばバランスを崩すことなく越えてしまいます。もちろん車輪の大きさにもよりますが。
反対にタイヤを『浮かせよう』とすると、フラフラしてバランス崩してしまいます。
って説明しても、段差があると前輪を浮かせようとしてしまうのが人間の難しいところ(笑)
だんだんと「当たっても大したことない」と体に確認させて、このくらい力抜いてても大丈夫だって思えるようになると成功率が上がります。

MTBドリル:土手登り中

その他には、キャンバージグザグ走行とか、土手の登り方とか。

土手登りは、いきなりまっすぐは難しいのでちょっと斜めラインにして登ります。
目標物(写真のパイロン)を置いて、だんだんと急なラインでも登れるようにチャレンジ。

大切なのは、ペダルを踏む方向と頭の位置、ハンドルをどう意識するか、ですね。
マル秘?テクニックとして、状況によるラインの選び方なんかも。

以上が基礎レッスン。。。だったのですが。。。
今回、『テーマドリル:ジャックナイフ』を用意してたのですが、参加者さんが一生懸命土手登りに取り組んでいたので、基礎レッスンだけで行いました。

次回は、また『基礎ドリル:いろんなドリル』『テーマドリル:ジャックナイフ』でお送りします。

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さて、個別レッスン。

今回もいろいろな方と自転車が集まりました。
普通のマウンテンバイク、ストリート、フリーライド、トライアル26″などなど。

自転車やライダーの組み合わせ、それぞれの癖に合わせてアドバイスができるのが個別レッスンの良いところです。

この日行ったことからいくつかを。

下り坂のスイッチバック

下り坂での細かいターンの練習です。

こうしたターンでは、コーナー中に『下り坂(角度・高度の変化)』があることを意識しながら、自分自身がその変化に合わせて『下りていく』ことから始めます。
次に『姿勢』。前輪を逃さないように、ハンドル・前タイヤと頭の位置をあまり離さないように気をつけます。つまり身体も下りていく。
要するに「自分の身体で走るように」ってことですけどね。

さらに忙しい連続ターンの相談などもあったので、外足は下げないペダル水平スタンス。
そもそも、このバイクはBBが低めなので、水平スタンスでも安定します。

このあとにひろ〜〜〜〜いコーナーでバイクを寝かす体験などもしてもらいました。
外側になった足でグリップを感じるためのドリル。
この感じがあるかないかでコーナーリングがだいぶ変わりますよ。

他の方で、ちょっと実践的な上り坂ターンも練習しました(写真なし)
滑りやすいところや、登りながらターンしてるような所でも最後までしっかり踏み切れるようなペダリングとそれを実現するための『アタマ』の位置・『顔』の方向など。
最初は滑る場所に対応できなくても、脚の生えてる元である腰・上体の高さを安定させてやることを覚えると、びっくりするくらいスイスイ登れます。多少滑っても大丈夫だし。
すぐ登れるようになってしまったので見てるこっちがびっくりするくらいでした(笑)

前タイヤ段差に乗せた状態からコギ跳びして上でダニエル。通称『突き出し』と言われるものです。

このテクニック、段差に前タイヤを載せることで生じる自転車の角度によって、動作に違いがあります。また、同じ角度でもフレームジオメトリやハンドルポジションによって変わるので、この高さではこの動作って決められないのがもどかしい。伝える側としては。
簡単に分けると、ダニエルが安定する角度に近い状態からの動作と、その角度の差が大きい状態からの動作の違い。それに、段差から後輪(またはカラダ)の距離が加味されます。

で、その辺りに注意をしつつ、カラダの跳ね上がりを作るためにできるだけ高いところからアタマを落とすように意識。体重が軽いのでとにかく素早くですね。
十分な練習量があるので、このくらいの意識でできるようになりました。

バニーホップ予備動作

バニーホップ(平地ジャンプ)の練習をされた方も何名か。

マニュアル(ペダルこがないウィリー)もですが、前タイヤをあげる動作=カラダを後ろへ移動させる前に、上の写真くらいアタマを前に突き出すと思いの外簡単に上がってくることがあります。
これについても自転車の特性や体格によってちょっとづつ違ったりしますけどね。

カラダを後ろへ引いて前タイヤをあげた後は、自分よりだいぶ前にある前タイヤに追いつくように前上方に伸び上がると後輪が浮くんですが。。。

たまに、何も考えずに説明通り動いた一回目が一番綺麗な形で跳べて、それ以後は色々考えすぎてぎこちないなんてこともあるのですが、この日もこのパターンがありまして(笑)

でもまあ、とりあえず飛び越える対象の『板』をあっさり跳べるようになったのでよかったよかった。

この日は小学生の参加者さんもバニーホップにチャレンジしていて、体格と使用してる自転車のバランスから難しいかなって思ってたけどだいぶ跳べるようになりました。

こちらはジャンプ練習した時の、バックサイドを意識するドリル。

ジャンプ台を使ってジャンプする時、危険なのは着地です。当たり前ですが。
反対に着地地点を強く意識しておくことで、飛びっぱなしにならず安全度が増します。

このあと、走りながらのホッピングを経て、実際にジャンプ。
ちょっとですが、ふわっと浮いていました。
もうちょっと慣れたら、少しづつジャンプを大きくしていけるといいなぁと思います。

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あと、パラレル(サイドホップ)のタイミング修正だったり、ダッシュのフォーム作るドリルだったり、ヒジのクセ?をブレーキレバーの角度で矯正することについて考察していたり(これは参加者さんが気が付いた)、いろいろと。。。

みなさん、だいたい満足していただけたようでなによりでした。

 

それにしても、この日はいつも以上に「アタマ!」って言ってた気がします(笑)
意識していてもなかなか下がらないんですよね。

また「なんかうまくいかないなー」って思った時には「アタマ!」って思い出してもらったらいいかなと思いますよ。参加者みなさん(笑)

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ということで、2018年最後の『寺子屋』でした。
目の前の参加者さんに夢中になってて自分の写真すらない(笑)くらい、ドリル・午前・午後ともあっという間でした。

来月(来年?)は、1月13日(日)に開催します。

寺子屋 [ 見合わせ中 ]:少人数でそれぞれ個別レッスン

また参加にあたってのご質問などもお気軽にしてくださいね。

ではまた。