報告:「補助輪はずし」あれこれ = 多治見市スポーツ体験フェスティバル前編

3/23は多治見市体育協会さんの「スポーツ体験フェスティバル」というイベントによんで頂き、午前に「補助輪はずし講習」、午後に「マウンテンバイク体験」をしてました。

まずは午前の補助輪はずし。
毎回すぐに定員いっぱいになってしまう僕の持ちネタのキラーコンテンツ(笑)
もうちょっと定員増やせたらいいんだけど、増やすとちゃんと目が届かなかったりするので嫌なんだよね。僕が。
なんとか回数を増やせないかと思案中。

今回は普段に比べると年齢層が高め(4~8才)。
比較的言葉で指示の出しやすい年齢です。
グラウンドではなくタイルの広場だったので、タイヤがとても良く転がり子どもたちも快適に練習できました。

よく行われる「ペダル外し」で簡易ランバイクとしての練習。
やはりとても有効ですね。この状態でいろんなことをして左右に倒れる自転車に慣れてもらいます。

ここからはこの講習の時にちょっと気をつけている事などです。
僕が補助輪はずし経験から学んだ事、考えたことですけどね。
これから補助輪を外される皆さんの参考になれば。

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子供って想像以上に目の高さが低いですよね。
だから、「こっち見て」の時にはこのくらいで丁度いいかも。
大人が立ったまま声をかけたりしていると、顔を見る為に目の高さより上に目線を遣ることが多く、あごが上がっちゃったりしてフラフラします。
基本、背中が前傾になってる方が安定するようです。

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言うよりも実際に歩く。
これからなにかをしますよ〜の時に、単純なものなら見せてマネしてもらうんだけど、ジグザグ(スラローム)などでは見るだけじゃイメージがつかめない子もいます。
なので、コースウォーキングで自分がこれから走る所を確認&実際に自転車で走る時の「風景」を予習します。これ、競技でもやる事ですけどね。
今回はジグザグの前に大回りターンもしていて、これは自転車が曲がる時などにどんな動きをするのかに慣れ感覚を身に付ける練習です。

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今回取り入れた「立ち幅跳び」。
自転車に慣れないお子さんは、特に自転車の発進時に、進む自転車に身体が取り残され不安定になり、慌ててしまうことがあるようです。
(大人でも立ちこぎが苦手だったりフラフラする原因のひとつ。この自転車と身体の「差」に気をつけると自転車がスムーズに進むようになります。)

で、「いち、にの、ジャーンプ!」で立ち幅跳び。
強く前に進む身体の動きを自転車無しで予習します。そしてその感覚を自転車に乗って再現。
実際この後には地面を蹴って進む事が随分スムーズになりました。
ペダルを踏む時にも同じ様にすると不安定感がなくなるようです。

他にもいろいろありますが、なによりもサポートの方が自転車を強く推したり支えたりし過ぎない事も大切です。
不安定になった時に急な転倒にならない程度に支え、スタートの力が弱いうちは安定するまでそっとサポートします。
強く推されると、怖いと思ってしまう(時にはトラウマになる)他、「自分でやりたいのに!」と拗ねてしまうお子さんもおられますよ。

さて、毎回この講習は子どもたちにとって楽しい時間であって欲しいと思いながら内容を組み立てます。
どうやって、子どもたちの気持ちをこっちに向けようかとけっこう必死。
精神年齢が近いのであまり苦にはなりませんが(笑)
指示も、前を向けない子には「赤い三角(コーン)に突撃!」だとか。←実際にぶつかるのもなかなか楽しいですよ。
集まる時にも「まねっこゲーム」して僕の動きに集中してもらったりとか。

まねっこゲームや立ち幅跳びの導入などは、昨年と一昨年にやっていたコンテンポラリーダンスのワークショップが役に立っています。
自転車に乗れるから当たり前に思っている事をもう一度分解し考え、外からの視線を意識しどのように見えてどのように捉えられるのか。そんなことですね。
別にこの為にダンスに参加した訳じゃないけど(笑)

今回は路面状況も天気も良く、短い時間ながら完全に乗れるようになる子が何人もいて、他の子どもたちも相当惜しいところまでできました。
みんな、あとちょっと練習したらすぐ乗れるようになるよ。
頑張ったね。

うれしかったのは講習が終わったあとも自主的に練習してる子がいた事。楽しかったんだねって。
これからの人生、自転車も楽しんで下さいな。

後編に続く