レポート:5月の寺子屋でした(2019年5月)

5/12に開催した『寺子屋:少人数個別レッスン』のレポートを1ヶ月遅れで。

4月は雨のために中止となってしまい、2ヶ月ぶり(3月も午前だけの開催だったので、2回連続で中止になってしまった方も。。。)

4月は定員いっぱいだったのに、5月の参加は午前の部に常連さん2名。
まあ、その分みっちりとした練習になりました。

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寺子屋は、参加された方それぞれの目的に向けてそれぞれが別の練習をするレッスンです。『個別』と謳ってるのはこれですね。
コーチである僕は、参加者それぞれの間を、順番に回りながら練習方法の構築と身につけるためのアドバイスや実演などをしていきます。

毎回、最初は全員で準備運動とウォーミングアップの練習課題を行います。

この日のウォーミングアップは、障害物付きの一本橋でした。
初めての人には『8の字』が定番です→[YouTube:8の字に走ろう]

スタートから一本橋の上にいるのと、途中で『踏み潰す』ための障害物、そして最後は細い一本橋の組み合わせ。
障害物があるとついタイヤを引き上げたりなど動かしたくなりますが、バランスを保ちながら狭い場所を進む時には、自分自身(の身体)が自転車と共に一定速度で進むようにするとバランスを保ちやすいんです。
特にある程度自転車を自由に動かせるようになった人には返って難しいというお題で、最近は寺子屋以外でもよく行なっています。

感覚としては『何もしないで踏み潰す』感じですね。

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常連さんだけということもあり、今回はトライアルセクション遊びもしました。

後半の”おまけ”の部分が、この日のコース最終版です。

このコースになるまでに、いろいろバリエーションを作りました。

一つ一つのテクニックはある程度できても、それを連続させたり組み合わせたりするとなかなか難しいものです。

で、その中からできると便利そうな『止まらずにホッピングで階段を登る(上の動画の冒頭のもの)』をこの日の練習課題に選んだり。

このテクニックで大事なのは、進むのは助走の速さ(の慣性)に任せ、自転車と身体の前後位置関係はずっと同じ場所にあることです。
簡単にいうと、自転車と一緒に進むってことです。
上で紹介したウォーミングアップとおんなじですね。
走りながらのテクニックではとても大事なことです。

あとは、動作の中にアクセントをつけます。
ホッピングの場合は着地にアクセントを置きます。
着地をしっかり意識し、あとは軽く”身体を上に抜く”ようにホッピング。それを段差に合わせてリズムよく行なっているのが上の動画の最初の走り方です。

この”身体を上に抜く”も、ただ動くのではなく最初にいる位置よりも高い位置まで伸び、また伸びを止めるまで加速していくようなスピードも必要になります。

擬音で言えば『スパッ!!』って感じ(笑)

動作を表す時、そのスピードや動作の速度・加速を説明するのは難しく、そこを補うのに動画などはとても役に立ちますね。
なのでご自分で練習する時も、時々自分の動作を撮って検証してみるのも良いと思いますよ。

動画にはペダリングで登っていく方法もありますが、これはまたいつか。
やってみたい方は寺子屋かMTBひろばに参加してみてください(笑)

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もちろん、それぞれに目的としていてテクニックも練習しました。

ダニエル(=前輪が上がったまま跳ねるテクニック)の最初のこぎ上げパート。
前輪をこぎ上げつつ跳んで後輪を板の上に載せるのが目的の練習。

この日は、身体の高さと上下移動について注目して練習しました。

具体的には「お尻を後輪にくっつけるつもりで」いったん下に落とし、前ペダルを前に蹴り出しつつ、身体を上に伸ばす、といった感じです。

平地で前後のタイヤが地面についている状態から後輪だけで立つと、身体(上半身)の高さ(と角度)が高くなります。
この前輪が上がった時の身体の高さは、ポジション上の理由でマウンテンバイクなどよりもこの生徒さんのようなトライアル専用車の方がより高い位置になります。

つまり上下の移動量がより多いわけですから、より高くまで身体をあげるイメージが必要になります。

で、同時に『跳ねる』動作もするわけです。
跳ねるためには、いったん体を落として跳び上る為の助走をつけます。
自転車に乗らずにジャンプする時でも、いったん体を落としてから伸びますよね。自転車に乗っても同様の動作が必要ってことです。

なので、『ダニエルの状態に持っていく』動作の場合、前輪をあげる(後輪だけで立つ)という意識以上に、自分の体を『低い位置から高い位置』に上げるということを意識するようにしてもらったわけです。

で、これを超簡単に説明すると、「後輪の上にお尻をつけるように落としてペダルこぎながら上に伸び上がる」ってことになるわけです。

この日の結果としては、なかなか良い感じに動けるようになりました。
他の要因で、なかなか動きがぎこちない部分についてはまた別の練習で補正していこうと思います。

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この日、参加者さんから自発的に言い出したのが「(動きが)ぬるい」です(笑)

上の方にも書いたのですが、動作はただなぞれば良いってわけではなく、時には思い切りの良い「スパッ!」という感じが必要だったり、大きくグッと力を「ためる」ような感じも必要になります。

「メリハリ」と言えばいいでしょうか。

それらはお手本を見たり、動作による感触を掴みながら得ていくものですが、やっぱりなかなか難しいものですね。

でもこの参加者さんは「できてない」ことを自分でわかるようになってて、自分でそのできてない時の動きを「ぬるい」と自己評価しながら練習していました。

こういうことが「自覚できる」っていうのもその人にとっては成長だと思うんですよね。自覚があれば修正ができますし。

また自分の動作の感覚と相談しつつ楽しんでいってもらえたらいいなと思いましたとさ。

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以上、なんだか書き連ねただけになってしまいましたが、5月の寺子屋のレポートでした。

6月は16日(日)に開催です。
前日夕方まで募集していますので、ご興味を持たれた方はぜひどうぞ。

あとは雨の様子だけが気になるなー。。。
(ちなみに雨天時のキャンセル料などは発生しませんよ)

今の所は大丈夫そうだけど・・・雨雲吹き飛べ!!