報告:寺子屋でした(2020年7月)

7月12日の寺子屋は無事に開催。
この翌日にはまた雨だったので、本当に奇跡のような晴れの1日でした。

まあ、地面はぐちゃぐちゃでしたが。。。

参加者それぞれがそれぞれの目的に向けて練習するのがこの寺子屋。
僕は、参加者さんの間を順番に巡り、練習方法の提示やその動作のチェックなどをさせていただきます。

この日も、基礎からロールやバニーホップ、ダニエル、パラレル、みなさんいろんなことを練習されていきました。

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横移動の練習をした方のお話。

板の横に自転車に乗って立ち、前タイヤを板にのせる→後ろタイヤを板にのせるの順にカニ歩きです。
この動作をスムーズにできる感覚を覚え、こぎ跳びと合わせることで横っ飛び(パラレル)を覚えようって練習ルートですね。

で、最初に前タイヤを移動させた時、バランスが崩れたりしてしまったのでまずはその矯正なども。

前タイヤを横に移動させるときは、その移動距離が短ければ、顔(顔を動かすことで頭や胸部が動く)を着地目標の上に移動させると同時に、上に大きく跳ね上げるように浮かし、その動作によって自転車を吊り上げるようにします。

上は、ちょっと違う説明用に撮ったものなのですが、基本的にはこの考え方。

自転車はステムを紐などで吊り上げてやると、吊り上げる点の真下にまっすぐ立つようになっています。この時、後ろタイヤの『接地点』が軸になりますので、実際に自転車で行う時にもそのイメージを忘れないようにします。

この『まっすぐ』を筋肉の稼働やバランスによって作ろうとしてもなかなか難しいと思いますし、何より疲れてしまいます。

人間が実際に立つ時や歩く時に、体をこうまっすぐにして、なんて考えませんね。
これは重力の存在を動作の中に無意識に取り込んで(動作予測の中に織り込んでいる)ためと考えられます。

前タイヤを横に移動させる動作に戻ると、上の写真の紐を引っ張る位置を前タイヤを移動させる点として、そこに顔(頭)を移動させて低くし、そのまま真上に『顔でステムを吊り上げる』ようにすることで自転車をまっすぐに立てつつ前タイヤを顔の下に呼び込みます。

この『吊り上げる』動作の時、ゆっくり動いたのでは自転車は浮いてくれません。
動き始めに、ちょっとだけハンドルを手で押して、その反動で頭を上げるイメージで動くことで、動作の初速が上がりしっかり上まで跳ね上がることができ、また、一旦ハンドル→前タイヤを下に押し付けることで、吊り上げた時に自転車が浮きやすくなります。

他の方の練習で、同じような動作を使って前タイヤをポンポンと上げる練習もしました。

こういう、予備動作の中でもポイントになる『力の入れどころ』があり、これを動作の『アクセント』にできるようになると、その前後の動作からは力みが抜け、筋力に頼らない乗り方ができるようになります。

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他には、バニーホップ&ジャンプ系で『高く飛びたい』という要望があったので、ちょっとだけバックサイドが高いジャンプの練習をしたりしました。

このジャンプ台は、そのままではあまり高く跳ぶことができない設定になっています。
ですから、高く跳ぶためには自分でその動作を行わなければなりません。

今回の寺子屋の中では、間にあるテーブルの上にパイロンを寝かして置くなどして、視覚的にも圧迫感を加えて(笑)練習してもらいました。

にんげん、目の前に障害があるとちゃんとそれを超えるように動くんですよね。
(もちろん、その方にそれができるくらいの技量があると判断して実施しています。)

他にもマニュアルとか、マニュアルからのジャンプとか。
リクエストでバニーホップからのマニュアルなんてのもありましたね。

もちろん基本的なバニーホップ、ダニエル、ロールなんてのもありました。
もっと基本のフロントホップや、プッシュの動作の入り口みたいなことも。

とにかくいろいろやったので、ちょっと書ききれない。。。

また改めてここに書くか動画にしようかなと思います。

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そんな感じで、久しぶりの寺子屋でした。

8月は例年通り暑さを避けるためにお休みです。
9月は、新型感染症の様子を見ながらまた判断しここでご連絡しますね。

正直、現状を考えると、この規模以上のイベントは開催しにくいな、と考えてます。
リトルバイキングでギリギリかー。。。リトルバイキングも次回開催時にはちょっと定員を減らすかもしれません。

またそうしたことも含め、どうかご理解いただいた上でよろしければ、開催の折にはぜひご参加くださいませ。

では。今日はこのくらいで。