レポート:『スキルアップライド @ GONZO PARK』でした(2017年3月)

日曜は『スキルアップライド @ GONZO PARK』でした。
”ダートパーク”である『GONZO PARK』さんの中の様々なコースを走りながら、それぞれ個別にスキル(テクニック)向上を目指すスクールです。
今の所、GONZO PARKさんにて1〜2ヶ月に一回の不定期開催。
[スキルアップライド]のサイト
[GONZO PARK]さんのサイト

今回は(珍しく)雨の心配もなく、コースのコンディションもとても良い状態での開催となりました。
ちょっと風が強かったですけどね〜。

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個別に〜と言っても最初には必ず自転車を使わない準備運動をします。
この準備運動の中では、自転車に乗った時の姿勢の話や、体を動かす時の感覚を関連づけて行っています。簡単な座学みたいな感じです。
この準備運動で行うストレッチなどは、その場ですぐに効果が出るものではありませんし、運動前にやり過ぎてしまうのも良くないのですが、生活の中で習慣付けてもらえるとライディングにも良い影響が出るのではないかなぁと思ってます。特に『足の付け根で曲げる前屈』と『股関節周りのストレッチ』ですね。

自転車に乗っての準備運動&基本の確認として、パイロンスラロームと人工パンプ。

スラロームでは、進行方向に顔と体を向けることを基本に、体の上下運動を組み合わせてより能動的に曲がることを練習。最終的にはノーペダルでも進んでいくようなスラロームを目指します。

パンプ=『〜〜〜』(なみなみなコブコブ)は、スピードが上がっても弾き飛ばされないように、『コブの頂点の裏側』を狙って体を落とすことを基本としています。
これはコブの上り斜面で、どれだけ手足を上手に使ってその高低差を吸収してもその高さには限度があることや、スピードが上がり前に進む慣性が大きくなった時には下り斜面に押しつけるのが困難なことから、最初にしつこく練習しますね。
うまく使えるとこの動きだけでスピードを上げていくこともできますし、その後にまた伸び上がることで次のコブに対応できるようにもなります。

今回は、本コースの後半も使ってこのコブコブの復習もしたりしました(午後)
また何度も参加していただいていて、ロールなどを練習したい人はこの時点からその練習を開始します。

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なんだかんだ言ってやっぱりジャンプしたいのが自転車乗り(笑)
でも最初は小さいコブコブからの練習です。

トレイルコースの小さい方で、不規則な間隔で並ぶコブに合わせて動くことを覚えます。
こういう時には、自分の動きの『アクセント』をどこに置くかを考え、それに合わせてその前後の動作をイメージして動くことが大切です。
ゴンゾーさんのトレイル(小)は、最後に小さく連続する4つコブがあって、人によっては最初にここで苦戦。。。でも反対に最後はいいんだけど途中が難しいって人もいます。
それぞれの体を動かす癖やリズム感などによるのかなぁと考えています。

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その後、スラロームBへ。スラロームAもあるのですが、この日はこちらだけに絞りました。
(走ってる写真は撮れなかったのでコースチェックの時のもの。普段はコース内を歩くことは遠慮します)
スピードへの恐怖などもあるので、無理にスピード域を上げる必要はないですが、スムーズに気持ち良く走れるようになると楽しいですよね。

入り口と中間と出口、そしてその次に向かう時のそれぞれの動作と考え方。
ラインの組み立て方なども説明した後、実際に一人一人の前を走って確認。

参加者の希望に合わせてスピードを加減したり、目的に合わせてラインを変更したりしてより具体的なイメージを得られるようにしています。

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僕がよく使う言葉に『頭を下げて』というのがあります。
腕や足を曲げることを意識すると、その周りの筋肉も緊張したりして動きが鈍くなりがちなのですが、『末端を運ぶ』ことを意識すると、その中間にある筋肉は緊張しにくいと考えているからです。
当然、人によってその言葉の捉え方も変わって、僕の意図する意味で伝わらないこともあります。そういう時は自転車から降りて身体だけで動いてもらったりしてイメージを掴んでもらいます。

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最後には各々にジャンプやロール、またはその人なりの目標などに取り組んでもらいます。

人によっては最後まで地味なことだけやって終わってしまいそうになります。
でも、その地味なことが、その目的に繋がっているんだと知ってもらうためにもできるだけわかりやすいアクションで締めたいなぁって思うんですよね。

で、楽しい感じで終えられたらいいな、と。

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そうそう、今回『ロール』に目覚めた方が約1名。

『ロール』というのは、ジャンプできそうなところでも前輪だけ浮かせて後輪で走るテクニックですね。
このテクニックの利点は、後輪を『踏んで』走らせることでコブを越えながらより加速できること。
(スピードに対して)舐めるには間隔の狭いコブとコブの間や、ジャンプに対してスピードが乗り切らなかった時などに使います。

上の写真では練習のために上部が平坦なジャンプでやってますが、コブの間などでも相当こなせるようになりました。

状況によってはジャンプよりも速かったりし、BMXのレースなどで速く走るためには必須のテクニック。
個人的には、できると気持ちいいし楽しいって方がやる理由として大きいです(笑)

『踏む』という感覚がとても大事で、これはマニュアルで走っていくのとはちょっと違う感覚です。(でもマニュアルもできた方が上達は早い)
ジャンプで超えるよりも身体の動きやタイミングなどの要素が複雑になるので、覚えるのはジャンプの後の方が楽だったりもします。

一度『踏める』ようになってしまうと、どんなところでもスイスイできますよ。
まあ、他のこともいろいろ上手な常連さんなので、それらの感覚をつかむのも上手だったいうのもありますけどね。

で、後輪を『踏んだ』後はバックサイドに合わせて飛び込むのも忘れずに。
写真は、『踏んだ』後にバックサイドに飛び込む気満々に準備してる僕。

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とまあ、こんな感じの『スキルアップライド』でしたとさ。
またダラダラ長ぁ〜いレポートになってしまいましたが。。。

次回はまだ決まってません・・・。また改めてこのサイトや「メール配信」などなどにてお知らせしますね。

ではでは。