動画:『【How to】はじめの”こぎあげ”』の紹介と解説・補足説明など

  YouTube “okp channel” に、『【How to】はじめの”こぎあげ”』なんてのをアップしたのでちょっと解説(&いいわけ)などを。

『目次』とても長いので使ってください
0:00​~ :はじめに
1:22​~ :ステップ1『かた足で”こぎ上げ “』
5:00​~ :ステップ2『ぎゃく足からはじめる”こぎ上げ”』
7:00​~ :ステップ3『”もくひょう”にあわせて”こぎ上げ”』
9:11​~ :”上げすぎない”ためのドリル

 はじめての10分越え動画となってしまいました。。。
 あまりに長いので一つ一つを別の動画にしようとも思ったんだけど、一緒にしてあった方が後から探しやすいかな、と思って。

 それでもだいぶいろいろ端折ったんだけどね。

 ミニ版も編集しかけたんだけど、8:30くらいにしかならなくて、そのくらいならまあそのままでいいか、となりました。

 動画中は、お子さまが見ても伝わるといいなと思ってあまり難しい言葉を使わないように努めてみましたが、こんなに長い&字幕だらけなのでまあ無理かなぁ。。。
 また、そのせいでかえってゴチャゴチャしてしまったような気もしますが、勢いでそのまま公開してしまいました。

 どうかご容赦くださいませ。

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 こちらでは改めて文章としてまとめてみます。

■ “こぎあげ”について

 ”こぎあげ”は、トライアルなどでは初期におぼえるテクニックの基礎です。

 この動画で紹介した方法の他にも、用途に応じて、反対の足(動画では「ぎゃく足」)から上げはじめたり、”こぎ足(きき足)”から動作をスタートさせたり、前タイヤを上げるついでに跳んだりと、とても多くのバリエーションがあります。

 この動画で紹介するのは、その中でも最もキホンの感覚をおぼえやすく、また簡単にできるものだと思います。
 リトルバイキングでもちょっとやってみたことありますよね。

■ はじめに:足のこと・ギヤ比

↑ 該当箇所から始まります(止まりません・・・)

  上に書いたように、”きき足”とは反対の足から始めることもあるので、基本的に左右どちらの足が前にあってもできた方が良いのですが、やはりやりやすい・やりにくいは出てくるので、「”きき足”=こぎ足」をオススメしています。

 これは、実際には”ぎゃく足”の感覚が必要となるからなんですね。

 これは後から出てきますが、「後ろ足に体を残しておく」ことでペダリング動作の終了時に「ペダルを止める」ことが容易になるというメリットがあります。

 通常、”きき足(利き手も)”は、器用でそれを使って何かを動かしたり作業するのが得意ですが、その反対側は、それをサポートするために、利き手が作用を及ぼす対象を抑えたり自分の体を安定させるなどの能力に長けています。

 ペダリングの通常(下)とは違う角度(前に押す)を利用して、後ろタイヤに推進力を生じさせながら、そのペダルからの反力も利用してバイクの角度を変化させるこのテクニックでは、この反対側の足の上に体を残しておく=カラダを支えておくことが必要となるので、ききあしをこぎ足にした方が容易になると考えています。

 ギヤ比は、”こぎあげ”を行う速度から「ぐいっ」っとペダリングした時に、ハンドルがフラつかない(バイクが傾かない)でこげるくらいのの『重さ』です。
 踏んだ時にカラダが持ち上がってしまうような場合は『重すぎ』ですが、あまり軽いと「スカッ」っと踏み抜けてしまい駆動力が十分に得られないので、最初はほんのちょっと『重め』の方がいいかな、と思います。

 ギヤのない自転車では、最初の助走速度によってそのペダルを踏んだ時の『重さ』を調整できるので、いろんな速度で試してみてください。

■ ステップ1:かた足で”こぎ上げ”

↑ 該当箇所から始まります(止まりません・・・)

『ステップ1』は、『かた足で”こぎ上げ”』です。

 動作順序は簡単で、基本的に意識するのはペダリングで『”こぎ足”を上げて”前におす”』です。

 この『前におす』は、カラダを後ろペダルの上に残しておくための誘導キーワードでもあり、また『ペダルを”前におす”』ことで推進力に変化する他の余剰の力でバイク自体を前におすチカラを発生させ利用します。(動画では触れてません)

 キーワードとなる「かた足で立つ」は、このペダリングの『開始位置』を出来るだけ”高く”する効果もありますね。(動画内に入れるの忘れた・・・)
 バイクが進んでいる状態でペダリングをした時、ペダルが動いてからフリーのラチェットにチカラがかかるまでに空転する状態があります。
 こぐ量が少ない(ペダリング開始位置が低い)と、このラチェットがかかった時にはペダリングのおいしい角度を逃してしまうってことです。

 

 このペダリングに『上半身の動き(動画中では「カラダの動き」)』を合わせて行います。

 ペダリングが(二つの意味で)バイクを前に進め、カラダの動きで『バイクを引き起こす』という順番。その差はほんとにちょっとなんですけどね。

 動画内では、ペダリングを優先して紹介していますが、カラダの動きも大切です。

 ”ペダリングの『おす』”と”カラダの動作の『ひく』”は、ほぼ同時に始めますが、腕が伸びきるまでのタイムラグなどにより、それぞれの力が伝わるタイミングは”カラダの動作の『ひく』”の方がほんとにちょっとだけ後になります。

 この差は、けっこう大切で、仮にカラダが先になった場合には腕が伸びきった時、肘や肩に「ガツン」と強い力がかかるので自分がどうなっているのか注意してください。

 『ペダルを止める』に関しても、その理由と”どうするか”を入れてみました。

 多くの方のチャレンジをみてきた中で、どうしても「ペダルが止まらない」という例をたくさんみてきたからです。
 今回の説明の仕方は初出となりますね。

 レッスンの時にはもっと単純に「下に踏むとこぎきるから、前に押して」といった感じでしょうか。
 実際には、このくらいの意識で十分だと思います。動画ではちょっと欲張りすぎましたね

 この”こぎ上げ”の使いやすいところは、『かた足で立つ』状態で一旦動作を止めてからでも前タイヤを上げることができることです。
 反対にデメリットとしては、一定の助走速度(ギヤ比に対して)を越えると、こぎ量が少ないために難しくなる、ということですね。

 なんにしても、『ペダリングのチカラを利用して前タイヤを上げる』テクニックの基本中の基本なので、この『ステップ1』の動作と感覚がもっとも大切なのです。

■ ステップ2:ぎゃく足からはじめる”こぎ上げ”

 続いては『ステップ1』の前に『ぎゃく足のペダリング』を足した”こぎ上げ”です。

↑ 該当箇所から始まります(止まりません・・・)

 『ステップ1:かた足で”こぎ上げ”』の欠点は、可能な速度域が限定されていることです。
 ですが、この『ぎゃく足からはじめる”こぎ上げ”』では、ぎゃく足からペダリングを開始することによって『こぎ足』が上にきた時にはフリーラチェットにチカラが伝わった状態になっているので、ギヤさえ間違えてなければ広い速度域で使うことができます。

 また、『ぎゃく足の踏み込み』によってカラダの上下動を導きやすくなるというメリットもあったりします。

 山道などでは、普通のペダリングに動作を合わせて行ったりもできるので、平地や上り坂などでちょっとした根や段差を越える時にも使いやすいですね。

 『ステップ1』との違いは、ほんとに『ぎゃく足の踏み込み』だけなのですが、左右の『ペダリング』の方向が違うのでちょっと混乱する方もいます。

 『ステップ1』の動作感覚が身についていれば、動画中にもある『せーの! いち! にっ!』って感じにテンポだけ意識して練習してみるのも良いと思います。

■ ステップ3:”もくひょう”にあわせて”こぎ上げ”

 これがこの動画の目的です。
 (ほんとはこの説明だけするつもりだったんだけど。。。勢い余りまくった)

↑ 該当箇所から始まります(止まりません・・・)

 ここで触れているのは、『視線』と『ふみこむタイミング』です。

■ 視線

 文字で書くと『視線』となりますが、実際には『顔の正面』で見ることが大切です。
 それによって特に上半身の動き・角度の変化を促したり、動作を誘導しやすいのですよ。

 前タイヤを上げる動作を始めるまでは”もくひょう”をしっかり見ますが、動き出してからはその着地点に視線を移します。
 この際には、着地点を高いところから見るようにすることを忘れないようにしてくださいね。

 ■ ふみこみのタイミング

 『かた足で』『ぎゃく足から』の両方をいれています。

 『かた足で』の場合のタイミングは、『前タイヤが近づいたら』以上のことがありません。。。

 ですが、近づきすぎると上がり出す前に当たってしまいます。
 何度か確かめながら自分の視覚とタイミングのすり合わせをしてくださいね。

 『ぎゃく足から』の場合は、『ぎゃく足の”ふみこみ”』のぶん、『かた足から』より早く動作を起こす必要がありますが、『こぎ足をおす』タイミングや位置はほとんど変わりません。

 ですから『ぎゃく足ふみこみ』によって”地面をふみつける”位置=『こぎ足で押し始める位置』が、『かた足でこぎ上げ』の場所と同じくらい。

 わかりにくかったら『目標の手前に押し付ける』くらいの意識で大丈夫。
(いろいろ説明しているのはより詳しいイメージが伝われば良いなてくらいなので)

 しっかり”ふみつけ”たら、そのチカラを”抜く”ことですんなりとカラダを起こすことができると思います。

 もしあまりうまくできなければ、バイク”を”動かそうとしているかもしれません。
 『カラダの動き』に『バイクが誘導される』ようにイメージができるといいかな、と思います。

“上げすぎない”ためのドリル

 最後にちょろっと”上げすぎないためのドリル”を置いておきました。

↑ 該当箇所から始まります(止まりません・・・)

 『越える”もくひょう”』の先に、『前タイヤを下ろす”もくひょう”』を置き、こぎ上げの強さやタイミングなどを調整の練習をします。

 また『着地点』に”もくひょう”を置くことで、『視線』を誘導する効果が期待できますので、最初から置いておいても良いかもしれません。

 ただ、『着地点のもくひょう』は、滑りにくいものを用意してくださいね。
 前輪着地して滑ると、地面に叩きつけられるような転び方になり、とても痛いです。
(バニーホップの着地で風で飛んできたビニール袋を前タイヤが踏み大転倒した経験から)

 動画内では触れませんでしたが、『こぎスピード』や『ペダルをおす』方向、カラダの動きとペダリングの速度(チカラ)のバランスなどで、前タイヤの上がり方や高さ、またその距離などが変化します。

 これらのバランスは、動画でも文章でも説明しづらいところですので、経験していくしかないと思います。

 この『前タイヤの着地点』のコントロールが上手になると、のちのち段差に登る時などにとても役に立つのでおすすめです。

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 と言うことで、ざっと紹介と解説、補足説明をしてみました。

 ”こぎ上げ”は、それぞれの足に役割が割り振られています。
 その役割は、通常のペダリングとは違うものなので、こうした小さなテクニックでその感触だけでも身に付けることができると、またいろんな使い方ができると思います。

 ぜひ試してみてくださいね。

 では、今回はこのくらいで。