解説:『こぎあげ跳び』について(2022.3.18 記)

 先日の予告?の通り、僕自身の動画をネタに解説をします。

 今回の題材は『こぎあげ跳び』。
 元になる動画はこちら↓(新チャンネルの方)

『こぎあげ跳び』と『スタンスの違い』
『スタンス』についてはまた別の機会に
https://youtu.be/PkjZlHeT45Y

■ ”こぎあげ跳び”

 この『こぎあげ跳び』は、「こぎ跳び」または「ダニエル」の入り口としてレッスンなどで用いているものです。

 この方式の”ミソ”は、目標(動画では板)を前タイヤが通過してから行うこと。

 こうすることで、「後ろタイヤを前に進める意識」をしやすいことと、ちょっとでも段差になっているので「跳ぶor浮かせる」ように意識を持てると考えています。
(動画では踏み越える板に『1×4』を使ってますが『2×4』でも『白線』とかでも大丈夫)

 他にこの練習方式の利点としては、「その場で止まってられなくても動作に入れる」という理由があります。
 「その場で止まってるための練習」はやっぱり地味だしかなり疲れるし、最初の動作にすら入れないっていうのもつまらないだろうし。

 

 手順は以下の通り(写真横の「>」を押すと次の写真になります)

● ただの「こぎあげ」と同じところと違うところ

 この動作の中の「こぎ」入れのコツは、普通の「こぎあげ」と同じ。

  1. 身体(おしり)を後ろに落とす&前ペダルを戻す(上げる)
  2. 上がったペダルを前に押し出しながら、身体は頭から上に伸びる

■ 参考|「はじめのこぎあげ」(YouTube)
■ 参考|動画:『【How to】はじめの”こぎあげ”』の紹介と解説・補足説明など(ブログ)

 この「こぎあげ」に「跳び」をミックスするので「こぎあげ跳び」。
 今回使用しているのは、最初の「ペダルを戻して前に押す」タイプです。

(これ以降「こぎあげ」ができる前提で話を進めます)

 ミックスするために、操作・動作にも追加事項が増えます。

・ブレーキの使い方とコツ

 ここでの「こぎあげ跳び」では、『こぎ』や『跳ぶ』の動作に合わせて『ブレーキ』を使います。
(以前動画にした「こぎあげ」では『上げる』までの内容でした)

 ブレーキは、両方のブレーキを一緒に使うようにした方が覚えやすいと思います。特にはじめのうちは。

 ブレーキの使用タイミングは二箇所。

  • 前タイヤが目標(板)を踏み越えたあとジャックナイフ(後ろをあげる)に入る時
    (こぎあげる時には離す)
  • 跳んだ後の着地
    (前タイヤが降りたら離す)

 難しいのは、最初の「後ろタイヤを浮かせた後、こぎを入れるためにブレーキを離す」時の動作とその感覚。

 この時のブレーキは、ペダルに力を加えた後ブレーキで一旦止めてから離します。

 手順にすると以下のような感じ。

  1. 最初、後ろタイヤを浮かせたあと、ブレーキをかけたまま着地
  2. 身体を後ろへ落とす&ペダルを上げ、ペダルを前に押し出す動作開始(まだブレーキしてる)
  3. ブレーキをしたままペダルを前に押し、一旦その力をブレーキで止めてから「ブレーキを離す」
    同時に身体は頭から上に跳ねる
    (脚の力が伝わったら動く=いわゆる「ため」になる)

 着地では、身体が伸び上がり(跳び上がり)動作を終えたら、後ろタイヤが接地する直前にガチッとかけます。
 ハンドルを身体の方へ引きながら、両足でしっかり立つように着地。
(あまり自転車を立てることばかり意識すると、後ろにひっくり返ります……)

 

・こぎ動作に入るまでが難しい

 「こぎあげ跳び」の特に難しいポイントは、上記の「ブレーキ」でも触れた『こぎ動作に入る姿勢と「こぎ」のタイミングを作る』ところです。
 いわゆる『ため』と呼ばれる箇所ですね。

 慣れてないうちは、着地と同時にこぎ始めてしまったり、前ではなく下向きにこいでしまったりします。
 身体の位置も、身体(腰)が後ろに落ちないで、真下に小さくなってしまう(普通のホッピングと同じ)になってしまったり。

 ですから最初は『とにかく後ろに身体を落とす』を意識し、それに合わせて「前のペダルを『戻す』=『前に押す位置にする』」ようにすると連動させやすいと思います。

 最初は跳ばないで「ジャックナイフから後ろタイヤを下ろした後、(跳ばずに)こぎあげる」を練習するのも動作を覚えるには良いかもしれません。(ブレーキも使います)

 事前に、自然にペダルを戻せるように、普通の『こぎあげ』で前タイヤを上げることも練習しておくのも良いと思います。
 また、同じく普通の『こぎあげ』で「前タイヤを上げたらブレーキして前タイヤを下ろす」練習もできますね。

 僕個人の感覚では、腰がBBを中心に円弧を描くように後ろへ落とすイメージで、この腰(身体)の移動と『ペダルを戻す』を連携させてやっています。
 腰からそれぞれ両ペダルまでの距離が変わらなければ前ペダルは勝手に連動して上がるイメージです。
 もしくは、後ろへ落とす腰と同時に「後ろペダルを踏む」という感覚もありだと思います。

 『腰を落とす→ペダルを上げる』を順番に実行しようとすると、その間に姿勢が崩れてしまったりしてなかなかうまくいかないようです。

 連携して動かせるところは一緒に動かすことでイメージもスッキリします。
 動作を別々に考えるとイメージもごちゃごちゃするので、「ペダルを戻す」or「腰を後ろに落とす」のどちらか苦手な方を意識しながら、それに合わせて得意な方を合わせるように意識して練習すると良いと思います。

 

■ 目標をまたぐことのメリット

 『こぎあげ跳び』で目標を置くのは、「どこへ&どこまで跳べば良いのかを明確にする」ためです。
 「とにかく前に」って思いながらだと、前に飛ぶのに力一杯になり「力加減」を忘れる方もいますし、反対に、ペダルをこいで後ろタイヤを前に進めるよりも「前タイヤを引き上げる」方にばかり意識が向く方もいます。
 そうした無意識に行ってしまうことを、意識して是正するためにも明確な目標を置くと良いかと思います。

 「目標をまたぐ」をしてから動作を開始するのは、身体(アタマ)があまり前に跳ばなくても良いからです。

 上の二つの写真を比べて見た時、「アタマ」の水平移動距離が少ないですよね。
 ほとんど「アタマから上に伸びる(跳ぶ)」というだけの動作で済みます。
(この時、目標を「顔」で上から見下ろすようにするのもコツ)

 身体を伸ばしながらハンドルを引きつけることでバイクが起きる。
 + 後ろタイヤが「こぎ」で前に進む。
 結果、カラダの下に後ろタイヤが運ばれてきて、後ろタイヤだけで立つように着地ができる。ということになっています。

 後ろタイヤを乗せる目標(ここでは板)が遠いと身体も前に跳ばなくてはならずなかなかむつかしいのでせうが、このくらいの距離であればちょっとでも「こぐ」ことができれば届くので楽チン。
 また、お手軽に達成感が得られるのもメリットです。

==

 『こぎあげ跳び』は、「こぎ跳び」系の中では比較的簡単にできる入門編なので、トライアル系のテクニックやってみたい方はチャレンジしてみてくださいな。

 そのうちに動画でハウツーを作ってみようと思っていますが、動画で解説はものすごく時間がかかってしまうのでとりあえずブログで書いた次第。

 

 この動画での『スタンスの違い』についても書こうと思ったんだけど、超長くなっちゃうのでこれもまた別の機会ということで。

 それでは。また。